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新社会人の資産形成ロードマップ|最初にやるべきお金のこと

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4月から社会人になると、「お金のこと」が一気に増えます。

給料が入るようになる一方で、家賃・光熱費・通信費・食費と、出ていくお金も多い。
SNSでは「新社会人はNISAを始めよう」「投資は早い方がいい」という情報が溢れています。

でも、いきなり投資や貯蓄を考える前に、まずはお金の土台を整えることが大切です。

お金の土台づくりには、こんな流れがあります。

毎月の収入の把握 → 支出の把握 → 支出を整える → 余剰資金の把握 → 貯金を確保する → 資産形成へ

この記事では、この流れに沿って社会人1年目にやっておきたいことを紹介します。

1. 給与明細の見方を知る

社会人になって最初にやるべきことは、給与明細をちゃんと読むことです。

初任給をもらったとき、多くの人が「思ったより少ない」と感じます。
それは、額面(総支給額)と手取り(実際に振り込まれる金額)に大きな差があるからです。

給与明細には、主に次のような控除項目が並んでいます。

項目内容
健康保険料医療費の自己負担を減らすための保険
厚生年金保険料将来の年金のための積立
雇用保険料失業時の給付に備える保険
所得税収入に応じてかかる国の税金
住民税前年の所得に基づく地方税(2年目から

これらを合計すると、額面の20〜25%程度が引かれることも珍しくありません。
「給料をもらっているはずなのに、思ったより資産が増えない」と感じることがあったら、社会保険料や税金が原因だったりします。

私は家計簿アプリに社会保険料や税金の額を毎月手入力するようにしています。
手入力は少し面倒ですが、こうしておくと毎月・毎年の税金や社会保険料の負担額を気軽に振り返ることができます。
「今月はこれだけ引かれたのか」と数字で見えると、お金の流れへの意識が変わります。

また、特に注意してほしいのが住民税です。
住民税は前年の所得に基づいて計算されるため、社会人1年目は引かれません。
つまり、2年目の6月から住民税が引かれ始め、手取りが減ります。
「2年目なのに手取りが減った!」と驚く人が毎年いますが、あらかじめ知っておくだけで心の準備ができます。

2. 生活費を把握して、生活防衛資金の計画を立てる

収入がわかったら、次は支出を把握することです。

一人暮らしを始めたばかりだと、毎月いくらかかるのか自分でもわからないのが普通です。
家賃はわかっていても、食費・日用品・交際費・通信費など、実際に生活してみないと見えない出費がたくさんあります。

最初から完璧に管理する必要はありません。
まずは1〜2ヶ月、お金の流れをざっくり記録してみることから始めましょう。
マネーフォワード MEのような家計簿アプリを使えば、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で記録してくれます。

このとき、社会人になったばかりの時期は気が緩みやすいタイミングでもあるので、一過性の出費もしっかり把握しておきましょう。

  • 「初任給だし、自分へのご褒美に」
  • 「社会人になったから、いいものを持ちたい」
  • 「同期との飲み会が楽しくて、つい」

こうした出費は、1回1回は小さくても積み重なると想像以上に膨らみます。
我慢しろという話ではなく、使ったお金を把握しているかどうかが大事です。
貯蓄や投資を考えているなら、最初の数ヶ月の使い方を振り返って「本当に必要だったか?」と自分に問いかけてみてください。

生活費がわかったら、生活防衛資金の目標を立てる

1〜2ヶ月記録すると、毎月の生活費がだいたい見えてきます。
収入から生活費を引いた分が「余剰資金」です。
この余剰資金の中から、まずは生活防衛資金を貯めることを目標にしましょう。

生活防衛資金とは、万が一のときに生活を守るためのお金です。
病気やケガ、急な出費など、予想外のことに備えます。
目安は生活費の3〜6ヶ月分です。
例えば毎月の生活費が15万円なら、45万〜90万円が目標になります。

新社会人がいきなりこの金額を貯めるのは難しいかもしれません。
でも大事なのは、「守るお金の目標」を決めることです。
目標があるだけで、お金の使い方に軸ができます。

3. 固定費とクレジットカードを見直す

生活費を把握したら、次は支出を整えるステップです。

新生活は固定費を最初から最適化できる絶好のタイミングです。
一度契約してしまうと見直しが面倒になるので、最初の選択が大事です。

  • スマホは格安SIMを検討する — 大手キャリアから格安SIMに変えるだけで月5,000円以上の差になることも
  • サブスクは最小限にする — 「とりあえず無料体験」で入ったサービスが、解約し忘れて毎月引かれていることはよくある
  • 新生活の初期契約で不要なオプションをつけない — ネット回線やガスの契約時に勧められるオプションは、本当に必要か考える

固定費を下げれば、その分だけ生活防衛資金のゴールにも早く近づきます。

また、クレジットカードとの付き合い方も最初に決めておきましょう。
カード自体は便利なものですが、使い方を間違えると大きな落とし穴になります。

リボ払い・分割払いは使わない。 これだけは最初に決めておいてください。
リボ払いの金利は**年15〜18%**が一般的です。
「毎月の支払いが一定で安心」という宣伝文句に惑わされないでください。
一括払い以外は基本的に使わないと決めておくのが一番安全です。

クレジットカードで支払った金額は翌月以降にまとめて引き落とされるため、使った時点では自分のお金が減っていないように見えます。
でも実際には「まだ払っていない借金」です。
家計簿アプリでカード利用額を確認する習慣をつけると、使いすぎを防げます。

4. 余裕ができたら資産形成を始める

ここまでの土台ができてきたら、次のステップとして資産形成を考え始めましょう。

会社の制度を確認する

入社すると、福利厚生の説明会で様々な制度が紹介されます。
資産形成に関わる制度がないか、この時期に確認しておきましょう。

  • 財形貯蓄 — 給与天引きで貯蓄できる制度
  • 持株会 — 自社株を奨励金つきで購入できる制度
  • 企業型DC(確定拠出年金) — 会社が掛金を出してくれる年金制度

特に持株会は奨励金が出る会社もありますが、投資が1社に集中するリスクもあります。
入社直後は情報量が多くて大変ですが、制度の案内は最初の1回しかないことも多いので、資料だけでも手元に残しておきましょう。

先取り貯蓄とNISAを始める

「余ったら貯めよう」では、なかなかお金は貯まりません。
生活費と生活防衛資金の目安がわかったら、**給料日に自動で一定額を別口座に移す「先取り貯蓄」**の仕組みを作ると、無理なく貯められます。

生活防衛資金がある程度貯まったら、NISAでの投資も検討してみましょう。
NISAは投資の利益が非課税になる制度で、月5,000円からでも始められます。
投資初心者の場合は、S&P500や全世界株などのインデックス投資から始める人が多いです。

焦る必要はありません。
資産形成で最も重要なのは長く続けることです。
まずは土台を固めてから、自分のペースで始めれば大丈夫です。

NISAを始めるなら証券口座の開設が最初のステップです。私は楽天証券を使っています。

楽天証券|口座開設(無料)

まとめ

新社会人がまずやるべきなのは、投資でも貯蓄でもなく、お金の土台を整えることです。

毎月の収入の把握 → 支出の把握 → 支出を整える → 余剰資金の把握 → 貯金を確保する → 資産形成へ

ステップやること
収入の把握給与明細を読む。額面と手取りの差、控除の内容を理解する
支出の把握生活費を1〜2ヶ月記録する。一過性の出費も含めて振り返る
支出を整える固定費を最適化する。クレカはリボ払いを使わない
貯金を確保する生活防衛資金の目標を決める(生活費×3〜6ヶ月分)
資産形成へ会社の制度を確認し、先取り貯蓄・NISAを検討する

全部を一気にやる必要はありません。

まずは給与明細を読むこと、生活費を記録すること。
この2つだけでも、お金との向き合い方は大きく変わります。

※ 投資は元本保証ではありません。最終判断はご自身の責任でお願いします。